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モンゴルへ行ったのさ
〜遊牧民体験!騎馬トレックとゲル作り8日間 9907〜
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7月 5日「草原へ」 晴れ晴れ快晴

 朝、ホテルの一室にて目覚ましと共にさわやかな目覚めです。後で思い返すに、夕べが「ちゃんとした場所でちゃんと就寝し起床する」最後の夜で、今朝が最後の朝でした。後はキャンプ→寝袋→睡眠時間二時間。人生は修行です。
 ホテルでの朝食も実はこれが最後でした。あの美味しいチーズをもっと食べときゃ良かった。

 モンゴルといえば草原、草原といえばモンゴル。
 そう、今日がこの旅行のメインイベント、「草原を馬で移動してゲル作って遊牧民体験!」のスタートの日なのです。
 つーことで8:00からバスにて草原へしゅっぱーつ。
 行け行けゴーゴーバスの旅。
 ウランバートルの通勤ラッシュをバスの運ちゃんのプロフェッショナルな走りで抜けると、そこは広がる大地、果てしない空。[
来た道][行く道]

 そして、わたしは今、モンゴルの雄大な大地にオノレの足で立っています。
 トイレ休憩で。

 草原草原また草原所により牛馬羊ぽっかりうかぶは遊牧民のゲル。
 そんなモンゴルに公衆トイレなるものは存在しません。
 現地の人もツーリストも等しく、この見渡す限りが雄大なトイレなのよっつーことで大自然に抱かれるわけです。
 だーいじょーぶ、見てるの羊くらいだから。

 ヒツジといえば、オイラたちってば家畜見るたび大騒ぎです。
「わー羊ヒツジー」
「ほら馬馬ウマいるよー」
「牛牛、ねえウシだー」
 そらいるわな、そういう国なのだから。
 しかし、日本野鳥の会に数えて欲しいくらいの家畜の群が草を食み水を飲みどわーっと移動する様は、日本ではなかなか見られない光景でしょう。多分。

 その後。
 ガソリンスタンドで給油休憩し[
ガソリンスタンドの犬]。
 遊牧民の方に馬乳酒をご馳走になり(馬乳酒の味は甘みのないヨーグルトサワーというカンジ)。
 ホテルで用意してくれたお弁当でお昼を取り(お国柄メニュウが肉々しいのは仕方ないわよね、しくしく)。

 そして午後3:00、やーっとブルドのツーリストキャンプ、バヤン・ゴビに到着です。
 ぐるっと囲われた柵の中、食堂である巨大なゲルを中心にシャワー・化粧室が別棟にて完備され、三人が宿泊できる就寝用のやや小さいゲルが建ち並び、なぜか赤ちょうちんがあるという豪華な施設。お泊まり用ゲルは2、30個くらいあったかなあ。数えてませんが。
 あなた達寝泊まりするゲルは*番のゲル〜と指定されたゲルに荷物を置いて小休止。内部は装飾があってなかなかかーいいです[
ゲルの内部]。

 明日からいよいよ騎馬トレックとなるのですが、ツアーの方々はオイラも含めて皆乗馬初心者です。つーか、初めてさんばっかしです。
 そんな訳で、近所の遊牧民の方からお借りしたこれから数日間の相棒・馬ちゃんとご対面にして乗馬練習大会が始まるわけです。
 モンゴルの馬は日本のサラブレットよりかなり小型で、地面から馬の背中までの高さがだいたい120cmくらい。なので、鐙に足をかけえいやっとよじ登れば自力で上れないこともありません。
 現地スタッフの方に馬を押さえてもらってなんとかよじ登ります。
 この際馬を押さえていてもらわないと、地面をける前に馬が動き出し股裂き状態になってしまうので注意が必要でしょう、ってそんな鈍くさいのはオイラだけか。
 馬の扱いを簡単にレクチャーされた後、現地スタッフの少年に手綱を引かれて草原をてくてく歩き回ったり、突然駆け出されて「あ〜れ〜」などと奇声をあげたりして乗馬にやや慣れた頃、そろそろ夕食ですよーんということでお開きとなったのでした。
 「あ〜れ〜」とかいう辺り、まだヨユーね。

 ところでわたしは長袖Tシャツ着古したジーンズというごく軽装なのでしたが、乗馬にデニムパンツは御法度でした。
 布地が伸びない→ケツがすれてすりむく。
 本格的な乗馬パンツとまでは行かないまでも、ジャージとか、がいいのかな?

 夕食の席で「貸衣装屋繁盛記」のバカ話で盛り上がる。
 観光客相手に、民族衣装を貸して写真撮影してあげる、というモノ。
「ニホンゴちょっとはなせます」
 とかいったりしてな。


7月 6日「馬とどこまでも」 曇り時々雨、そして晴れ

 ツーリストキャンプ・バヤン・ゴビの朝はそれほど早くない。
 客であるわしらは。
 起床7:00朝食8:00。
 これは遠距離通勤会社員よりも遅いでしょう、絶対。ましてキャンプで浮かれた若者にしては遅すぎでしょう、多分。

 朝食後馬選び。
 これから三日間共に歩む相棒です。
 ので、おとなしくて小さい馬をプリーズ、と要望を出したところ、色合いの濃いキュートな馬を紹介されました。
 鼻面をうりうりなでてやったりしてコミュニケーションを取っていると、スタッフの方が前もって準備したマイ座布団を鞍にくくりつけてくれました。で、えっこらしょとよじ登ります。
 出発は11:00。
 の前に、このツアーの趣旨その二であるところのゲルを、トラックに積み込みます。つーても、非力なオイラは主にその見学だったけどな。
 目的地カラコルムまで、人は馬で、ゲルはトラックで、そして一応バスが併走して、三日間かけての移動です。
 距離にして約70km。
 うちから仙台くらいかなーと考えると、近いような、遠いような、やっぱり遠いような。車だと道路をふつーに走って一時間強くらいなんだろうけどね。

 モンゴル乗馬講座。
 馬の脇腹に足でケリを入れ「ちゅっ」とかけ声をかけると馬アルク。
 手綱を引いて「ぶるるるる」というと馬トマレ。
 手綱を右に引くと右ニマガル、左に引くと左ニマガル。
 お尻にむち打つと馬ハシル。
 以上。

 馬上の人のオイラが馬が草を食むのにつられて前のめりになっていた頃、騎馬部隊はカラコルム――の途中の、今日のキャンプ地目指して出発となりました。
 低木立ち並ぶ茂みをくぐり抜け、湿地をこえ、そしてどこまでも広がる草原。
 天候は曇りたまにぱらぱらと雨で気温はだいぶ涼しく、馬に揺られて進むのは結構快適です。
 んが、ひとたび馬に駆けられるともう恐怖一色。
 いや、疾走する馬の上というのは気持ちいいです。馬と共に風を切って走るというのは快感です。ワクワクします。
 でもドキドキの方が大きい。大きいんだ、マジ。
 式にするとこう。

 「落馬のしたら〜の恐怖>疾走する快感」

 そんなこんなで15:00、今日のキャンプ地である最寄りの草原に到着[くつろぐ馬たち]。
 先に着いていたトラックからゲルをおろし、うにゃうにゃっと組み立てます。
 ゲルというのは、中国語でいうとパオ(包)。遊牧民の組立式の住居で、頑丈なテントといったところでしょうか。
 慣れると二人で30分くらいで組み立てられるらしいんですが、シロートなわしらはそうはいきません。スタッフの邪魔にならないように垂木をもってクラゲのようにうろつきます。陸のクラゲ、それはキクラゲ。ウソ。

 遅い昼御飯を取った後、力余る皆の衆は更に乗馬で遠乗りするとのこと。4時間も馬上の人してくたくたに疲れたオイラ他数名は、散歩昼寝コースへゴーです。
 ところで、広大な草原に寝っころがって高い空を見上げて〜な夢を見ていたオイラは現実の厳しさに愕然としました(大袈裟)。
 確かに広大な草原です。さっきまでの曇り空も遠くへ消え、青空が広がっています。
 が、しかし。
 広大な草原には、ほぼ隙間なく、馬糞牛糞羊の糞が落ちていたのです(かなり大袈裟)。
 ちなみに靴で踏むのはもう平気。とほほ。
 キャンプ地の裏手がなだらかな丘で、ヒマだったので頂上まで登ってみました[
丘の上から]。頂上は高さのせいか石がごろごろな岩地のせいか、「糞」が全く落ちていません。で、安心して寝っころがって昼寝りです。石が背中に当たってちょっと痛いけどな。
 そうこうしてるうちに、馬の衆が帰ってきてモンゴル相撲大会をやってました。モンゴル勢圧勝。さすが。

 近所にの遊牧民のゲルがあるとのことで、バスで遊びに行くことになりました。
 観光客慣れしているのか元々そういう習慣なのか、遊牧民の方々は客人のわれらを大歓迎してくれます。
 ゲルの中「お母さん」に「ここに座んなさい」指示され、馬乳酒がまわってきます。
 ドンブリ大の器になみなみとつがれた馬乳酒は、飲み干すまで席を立つことを許されません。うそ。好きなだけ飲んだら、隣の人に回せばよしです。わたしは美味しく二、三杯頂きましたが、アルコールにとことん弱い友人テケぴーなどは一杯飲んだだけでもうパスいちです。
 アルヒという、まー早い話がスピリット即ちウォッカな酒もご相伴に預かりました。サッパリしてて美味しいです。
 で、遊牧民の青年がベロベロに酔っぱらって、同行者のK嬢がプロポーズされたりしてました。いやK嬢美人だったしな。
 あと、ポラロイドカメラは大人気。ゲルの壁には旅行者から送られた(多分)写真がたくさん貼ってありました。
 その後モンゴル相撲大会第2部が始まりましたが、やっぱりモンゴル勢の圧勝でしたとさ。普段の鍛え方が違うっつーこと?

 今日明日は狭いゲルの中寝袋で雑魚寝です。
 寝袋初体験。うわぁお。
 フェルトが敷いてあるとは地面の固さがダイレクトに伝わり、明日カラダの節々が痛むのは目に見えておりますが、もう魚河岸のマグロのように寝るしかない。
 とはいえそれ以外はあたたかく快適なのでした。

 ちなみに、お風呂もシャワーもなしです。臭くなければ、いいのだ。


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