7月 3日 7月 4日 7月 5日 7月 6日 今日はひたすら馬でゴー、の日。
朝食にパン、卵、パンケーキを頂き、ゲルをテキパキ解体したのち馬にまたがります。
馬ちゃん、今日もよろしくね。
昨日はヘタって遅れ気味だったけど、今日は元気にがんばっていこうぜ。
ところでワタクシの相棒は濃い色のキュートなハニーなのですが、いかんせん馬歴0年、個体の区別は全く付きません。なので現地スタッフが連れてきたハニーにえっこらしょっと乗ったのですが、心なしか今日のアナタは昨日のアナタと違うような気がしてなりません。
おまえは本当に昨日オイラが乗った馬かい?ぴかーんと晴れた空の下、人を乗せた馬たちは進む。
今日は乗馬に慣れたと判断されたのか、そのペースは昨日よりハードでした。
並足でしばらく進む→頃合いを見てギャロップ→ところにより全力疾走→並足に戻る。
この、ギャロップが思いのほか辛い。
チチが揺れて痛い、とか、すれたケツが鞍に当たって痛い、とか。お下品ね。
広がる緑の草原を爽やかに馬で駆けるオイラ、とかいきたいところなんだけど、体力の限界を感じたわたくしは一時間も走ったところでリタイアいたしました。
「大丈夫?」とか聞かれるのにスナオに「大丈夫じゃない〜」と答えて。いいんだ、どうせ根性なしだし。併走していたバスへ移動。
バスの運ちゃんと二人、優雅な旅の始まりです。
途中、遊牧民のゲルに立ち寄って嗅ぎ煙草嗅いだり、馬乳酒一気飲みしたり、井戸に立ち寄ってお水汲んだり。
馬の歩み寄りもバスの方がずっと早い。という訳で、寄り道しても昼食休憩予定地には騎馬部隊よりはるかに早く到着してしまいました。草原にフェルトを引くのを手伝った後はごろごろお昼寝して皆の衆が着くのを待てり。昼食を美味しく頂いた後、わたしはまたもバスへ、皆の衆は馬へ。
友人テケぴゅーが、ちょっと調子悪いかも、とか曰っていたので、オイラと一緒にバスに乗って楽しよーよーねーねーと誘惑したのですが「せっかくだから馬で行く」とのこと。
くっそう、根性なしはワシだけなのか。
流れる民族音楽に合わせてホニャラ〜とか鼻歌歌いつつおじさんと二人バスの旅再会です。
しかしアレですよ、陽気の中、窓開けて、風に吹かれながらバスは行く。楽でいいね。……わたしはなにしにモンゴルに来たのか。
途中再び遊牧民のゲルにより、おじさんはペットボトルに馬乳酒を頂いて(買って)ました。四、五本分。ミネラルウォーターのボトルなんで取っておくのかと思ったのだけど、このためかな。しばらく行くと、現地スタッフに引かれたテケりんと馬が、道路沿いで待っていました。
足に力が入らなくて危険、リタイアする、とのこと。
まあ、無理して落馬してケガするより、限界を知って早々にリタイアした方がよいと思いますです。
テケりんの付き添いをしてくれていた現地スタッフの少年は、おじさんから馬乳酒のつまったペットボトルを受け取ると、ラッパ飲みしながら颯爽と馬首を巡らします。かっこいい。飲酒運転、は、馬だから関係なしのすけ。バスは行く行く砂埃を上げて。
皆の衆果敢に馬にて疾走、といっても、ツアーのトーシロ一同、現地少年や遊牧民の方々の乗馬レベルには遙か遠く及びません。
ので、この先の合流予定地でバスに移り距離を稼ぐとのこと。じゃないとキャンプ予定地に着く頃はとっぷり日が暮れちゃうからね。
合流地点に先に着いてしまったオイラ達は、近所のゲルから来た子供達とキャラメルを介して交流を深めつつ遊んでおりました。
ややして、皆の衆が草原を駆けてきます。
ここから、ツーリストと若干名のスタッフはバスで、残りのスタッフと遊牧民の方は全ての馬を連れ走る、と。キャンプ地に到着。
アザミが多く[アザミ]、おトイレ時は注意しないと桃尻に刺さること請け合いのナイスな場所です。
さあ張り切ってゲルを作りましょう、とわらわらトラックから材料を下ろし始めた頃[荷物下ロス]。
それまで美しく晴れ渡っていた空が一点にわかにかき曇り、雨が降り出しました。
さ、さぶい。ウィンドブレーカーを着込み、急いで作業します。急いだからって早く出来るわけではないのですが、わたしたちのレベルでは。お約束な展開で申し訳ないのですが(しかし往々にして真実とはありがちなモノなのであろう)、ゲルが完成した頃、雨は止み美しか夕焼けを拝むことが出来ました。ちっくしょう。
夕焼けの綺麗な時は、星空も美しいモノです。
しかも、みな綺麗サッパリ忘れていたのですが、きょうは七夕でした。
星座盤持って(用意いいよなあ)天体観測をする者若干名。若いっていいな。
体力が低空飛行で、がおって(=疲れて)バスに逃げたワタクシは、早々に寝袋に潜って寝り。ぐぅ。朝からうっかり八兵衛の話で盛り上がる。
彼は生涯一うっかりにして、きっと死ぬときは餅を喉につまらせてに違いない、と。
のへのへ朝の用足しに出かけると、昨日からあたりをうろついていた黒い犬が付き添うようにくっついてきました[朝のキャンプ地]。
一昨日のキャンプ地と違って近所に茂みがないため、10分くらい歩かないと視線が危険チックです。いや、自分気にするほど人は見ちゃあいませんが。昨日リタイアはしたものの、せっかくだし馬には乗りたい。
しかし、走るのはマジ怖い。ホントに。
と、ちょっと苦悩したワタクシは、ガイドのコムギさんに直訴することにしました。
走るのがしんどいと思っているのはわたしだけではない、と思う、ので、「走る班」と「歩く班」に分けてはもらえまいか、と。
いっては見るものです。あっさり承諾されました。ふふ。
オイラ、テケぴー、あと、おぢさんの3人+コムギさんと現地スタッフの方若干名が「歩く班」、他の方々は果敢なる「暴走班」です。イナゴちゃんは走る青春。がんばれよ。
「走る班」に馬が引きずられない程度に距離を開けて、「歩く班」出発です。
のどかな天気の中、のんびりゆっくり馬の旅。これよ、これなのよオイラが求めていた「旅」は。
なだらかな稜線や花を愛でつつ馬は行く。途中でエーデルワイス見つけました。実物ははじめて見るのですが、エーデルワイスってこんな花だったのね[エーデルワイス]。休憩地点で「走る班」と合流。
落馬者が出た模様で騒然としています。
もろに落馬してしまった方はバスへ、巻き込まれて落ちちゃったイナゴちゃんも大事をとって「歩く班」へ。
麦畑の広がる中、そろそろエルデニズーの白い外壁が見えてきました。
ゴール地点、カラコルムのエルデニズー遺跡です。遺跡の前の草原で昼食タイム[エルデニズーの外周]。
ずっとついてきた犬を転がして遊んだ後[寝る犬]、ずっと計画していたものの今までタイミングがつかめず先送りしていた「デールを着て馬と一緒に記念撮影」作戦を発動させました。
って、単に民族衣装に着替えて、馬の手綱を引いたポーズで写真取り大会をするだけなんですけど。
ホントはね、デールを着て颯爽と乗馬したかったのよ。けど、馬歴3日の未熟者がデールの裾を上手くさばける訳ないのだな。うう。ところでモンゴルでは、犬はよく見かけましたが猫は全然見ませんでした。これは、自然が厳しいため屋外に猫を放すなど言語道断、ということなのか、それとも猫を飼うことは一般的ではないということなのか、単にわたしが猫運がないだけなのか。
働く犬達は飼い主以外にはなつかない、とも聞いたのですが、わたしが出会った犬は皆すぐ「降参」するフレンドリーな犬達でした。犬運はいいな。遊牧民の方3名と馬たちはここでバイバイです。
彼らは一人当たり5頭くらい連れて帰っていきました。壮観。人心地着いたところで遺跡見学始め。
ところでカラコルムカラコルムいってますけど、現在はハラホリンっていうみたい。かつてモンゴル帝国の首都だったところです。
で、エルデニズー遺跡(本によってはエルデニ・ゾーとなってるモノもありますが、地球の歩き方とか、でもわたしはエルデニズーで覚えちゃったので今後もこれで通すのだな)。
16世紀頃に建立された仏教寺院で、その敷地内には108つの仏塔がある、のだそうな。煩悩の数ですね。
まーツーリスト達は仏の御心に触れつつ主要な建物見学なんですけど。
気が狂いそうになるくらい細かい仏教絵画とか刺繍とか見るに付け、こういうのをにちにち描く職人ってのも楽しそうだよなトランス状態で仕事だよな宇宙の深淵を知るよな、とか思ったり。なーむー。その後エルデニズーの外にある亀石を見に。エルデニズーからてくてく歩いていくと、草原の中にぽっかり亀石。亀の形の石だから亀石[亀石]。
これは元々は碑文の台座で、亀が世界を支えるという神話を背景に持つのだそうだ。亀の背に象が乗りその上に大地、蛇が外周を取り巻き鯛や平目が舞い踊る。どこからが嘘でしょう。道中イナゴちゃんが現地スタッフとオオバコ相撲勝負に白熱しています。
が、空に暗雲が立ちこめ始めたので急いでバスまでダッシュ。
バスに乗ってすぐ、いきなり大雨。更に大粒の雹、と天気は大荒れ。
3、4センチはあろうかという巨大な雹がバスの壁面をガンガン打ち付けます。うるさいうるさい。
さすがイナゴちゃん、嵐を呼ぶ女。
そんな凄まじい天気の中、ツーリストキャンプへ到着。
傘なんか持ってないし、割り当てられたゲルにダッシュで駆け込みます。
まあこれも旅の醍醐味ってヤツよね。醍醐味って字面通り醍醐の味っていう意味で、この醍醐ってのはモンゴルのチーズだかバターだか、そのようなモノなのだそうだ。ホントに。夕食は現地スタッフも加わってさよならパーティ。
明日はウランバートルに戻っちゃうし、スタッフと共に過ごす夜ってのは今日で最後なのだな。
で、今頃なんだけど自己紹介して、日本語英語チャンポンでいろいろお話し。現地スタッフの最年少がノッポ君17歳と聞きいてちょっとびびりました。若いたぁ思っていたが、なあ。高校生の夏休みのバイトなんだそうだ。がんばってるな、少年。
その後生でホーミーを鑑賞。あの声を一人の人間で出しているってのは、結構不思議。
試しに馬頭琴を弾かせてもらったけど、なんか謎なカンジの騒音を発するのみ。楽器って難しいな、やっぱ。
ナゼかいきなり指相撲大会が開催。少年、わたしに勝ったってなんの自慢にもならないわよう。握力が24しかない最弱の女なんだぜ。キャンプ地で過ごす最後の夜は、こんな感じにふけていったのでしたよ。
BACK NEXT