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モンゴルへ行ったのさ
〜遊牧民体験!騎馬トレックとゲル作り8日間 9907〜
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7月 9日「バスは跳ねるよどこまでも」 雨、のち晴れたり曇ったり雨だったり

 ばらばら、と割と激しい雨音で目覚めが覚める。
 なんじゃなんじゃ今日は朝から雨かよう、と起きるも、しばらくして音が止む。
 洗面セット片手に外に出ると、そこはモンゴルの曇り空。今日は景気の悪い天気ね、とか思いつつ洗面所へ移動。

 過酷な馬とゲルの日々にサヨナラを告げ、今日、わたしたちは都会へ帰ります。都会の絵の具に染まらないで帰って。いや、ちがう。
 馬で三日かかった(かけた)カラコルムまでの道のりも。バスでばびゅーんと走ってウランバートル着は夕方六時くらい、だって。諸行無常を感じますね。だから間違った引用だってば。文明の利器は偉大つーより、単にトーシロの馬の旅は想像を絶するほど遅い、ってことでしょう。

 朝食を済ませたらバスへ乗り込みます。
 ブルド経由でウランバートルへ。
 晴れたり曇ったりのなか、テケりんやイナゴちゃんに添乗員さんを交えてかつて旅行した国々について話す。主に添乗員さんが。マチュピチュに徒歩で入場するツアーとか、あるらしい。うう、行きたい。

 11時頃、ブルドのツーリストキャンプ・バヤン・ゴビに到着[バヤン・ゴビ入り口]。
 しばらくその辺ふらふら歩いたり歩いたり歩いたりして時間をつぶしたのち、ここで昼食をいただく。
 遊牧民君たちのゲルはこの近所、とのこと。バスで立ち寄ると、彼らはすでに戻っていた。は、早い。あの悪天候の中馬走らせたとですか?っていうかやっぱし、じゃぱにーずの乗馬下手すぎ?
 遊牧民’Sの一人でみんなの人気者だったマグニくんという少年がいたのだけど、彼は本名をマグナといって、日本でいうなら「はじめくん」なのだそうな。漢字圏以外の場所でも、名前に「意味」を持たせているところはあるのだよな、と今更ながら思う。突然思い出したけどドイツ語圏のアドルフという名前はエーデル・ウルフ「高貴な狼」が元になっているのだそうだ。

 まーそれはともかく。
 ブルドを発つと、後はひたすらウランバートルへ向けてバスの旅です。
 えんえんバスは行く。
 後ろの座席陣取って、ナツメロ合唱しつつ。しかしなんですね、歌詞空で覚えてる歌ってば20年くらい前の歌謡曲とか演歌ばっかしなのね、わたし。「あなたかわりはないですか」とか、「そつぎょうまでのはんとしで」とか、「まっかなりんごをほおばる」とか。タイトルあてイントロクイズ。うそ。
 山あり谷ありの悪路で、座席から浮くこともしばしばです。弾んだバスの中びょーんと跳んじゃって、バスの屋根に頭ぶっつけたりもしました。痛いの痛くないのって、いや、痛いんだけど、相当。

 そして数時間後。っていうか夕方六時。やっと大都会ウランバートルに到着しました。明後日からナーダムが始まるので、人がどんどん集まっています。そらもうすごい人・人・人。これがホントに、我らが数日前に後にしたあの街すか?
 ホテルに荷物を置いた後、デパートにショッピングにお出かけです。なにしろオミヤゲをなにひとつ買っていない。自分のデールとマルガイだけ。
 しかして、友人に「羊の骨のゲーム」を何個か買った以外は、お面の写真集とか建築物の写真集とか民族衣装の本とか、自分のモンばっかし購入。ば、馬頭琴を買わなかっただけでも、自分的には、エライと思うです。ええ。

 夕食は日本食レストランへ。モンゴルで日本食とは。わたしは1週間食パン食べ続けても飽きない人間なんで、気を使わなくてもいいのにな、と思ったんですが。でも年輩な方とかには、嬉しい心遣いなのかしらん。

 そしてウランバートル最後の夜。
 元気な若者は元気なガイドのコムギさんや元気な現地スタッフの若者とディスコへ出かけ、午前の2時まで飲んで踊って遊んだのであった。日本では滅亡して久しいディスコだけど、楽しいんだよな、やっぱし。


7月10日「うちへ帰ってただいまというまでが旅行です」
                  
 ウランバートルは雨→大阪は晴れ→仙台は雨

 午前様で帰宅した不良娘は、睡眠時間二時間で起床。
 すなわち夕べ寝たのは三時であり起きたのは五時。
 なんでこんなハードスケジュールかというと、飛行機の出発時間が七時半頃で、そうすっとホテルを出るのは逆算して六時頃、となるからなんであった。
 起きて顔を洗って昨日ホテルで用意してくれた朝食のパンをほげーと食べているウチに、あっというまに一時間。テケぴょん、イナゴちゃん、わたしのOLトリオ(一部ウソ)は慌てて部屋を後にし、一路ホテルのロビーへ。
 外は土砂降り。やはー。

 テケリちゃんは「骨が太い」「胃が弱い」をモンゴル語でなんというのかガイドのコムギさんに聞いてます。なんでも自分と、それから身内の胃弱漫画家のモンゴルネームにするのだとか。
 現地スタッフ君の中で一番若いノッポ君がポーターしに来てくれてました。なので容赦なくトランクを預けます。鍛えていい男になれよ、という愛のムチ(笑)。
 空港でコムギさんやノッポ君をまじえて記念写真大会やって、また来るけんね、日本に来たら連絡してちょー、とお別れのシェイクハンド。さよならだけが人生さ。でもまた会えっと、いいよね。

 飛行機は予定時間を30分ばかし遅れてウランバートルから飛び立ちました。
 ゆーべも寝てないし、日本まで爆睡だー、と寝る準備オッケイ。
 ところがなんということでしょう。
 機内上映で「アルマゲドン」が始まってしまうではありませんか。
 「アルマゲドン」。まだ観てません。あああああ。
 ……そして、最後まで見入ってしまったのでした。チクショウ、面白かったじゃねえか。素直に。しかも泣ける。イカニモだけど泣ける。弱いのよ弱いのよ、そして好きなのよ自己犠牲で世界を救うパターンて。あうあう。

 一時に関空着。帰ってきたぜ日本。晴れてたぜ日本。
 ツアーの皆様ともお世話になりましたのホイホイ、とお別れし、バスで伊丹まで移動。仙台行き五時五〇分まで空港をふらふらして過ごします。待ち時間は四時間強。ほほう。
 伊丹でソバ食べて〜ビール飲んで〜仙台行きの飛行機へ搭乗。
 ――仙台は雨。
 テケとわたしと二人して、イナゴちゃん指して大笑い。やったぜイナゴちゃん、最後までコレだよ。
 仙台空港にて、次はメキシコだな、しかしその前に南の島とか行かない?とかご相談した後、JRにてご帰宅。
 コレがデールだよーんヘイヘイ、とか民族衣装着て親と遊ぶ。

 草原草原また草原、のモンゴル。
 どこまでも続く青い空、のモンゴル。
 また行きます、きっと、多分。そんで、今度はラクダに乗りたいな。うん。

おしまい。


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