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「卵」



 おおきな卵を見つけた。

 ミルクのように真っ白な。

 ミナは

「きっと無精卵よ。茹でて食べちゃおう」

 といった。

 センは

「有精卵だとしても、もう死んでるさ。焼いて食べようぜ」

 といった。

 スイは

「孵ったとしても鵞鳥かなんかだよ。ほら、オムレツ作ってやるから」

 といった。

 断固として拒否すると、

 ミナはあきれたように肩をすくめ、

 センはやれやれとかぶりを振り、

 スイは

「まさかと思うが、天使の卵とか寝言いったら殺すぜ? マジで」

 といった。

 それでぼくは卵と共に逃亡し、静かな場所につくと丸くなって眠った。

19990507/微修正




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