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「ウルミちゃん酒飲み話」



 ウルミちゃんがまだ普通の大企業A電気で働いていた頃のお話です。

「そのいち・カルアミルク事件」

 ある日ウルミちゃんは、同僚の女の子たちとざっくばらんに飲み会をしようということになり、言葉通りざっくばらんに飲んでおりました。
 そしてイイカンジに酔っぱらって人の注文したものを勝手に飲み干したり食べたりしていたので、同じものを注文したら勝手に飲まれることはあるまいと判断した同僚が、こう提案してきました。

「ウルミちゃん、同じもの注文しようよ。すいませーん、カルアミルク2つお願いしますー」

 そして、カルアミルクが2杯、運ばれてきました。

「きたきたー、わーい、カルアだー」

 ウルミちゃんは自分の分のカルアを受け取ると、一口飲みました。
 そして、

「ごめん、そっちも飲ましてー」

 と、同僚のものも奪い取り味見しました。
 そこでウルミちゃんは顔色を変えていいました。

「うそー、なんかそっちの方がおいしー。っていうかあたしのうすいー。あたしのミルクが多すぎ? うっそー、ムカツクー」

 ウルミちゃんは店員を呼びました。

「すいませーん、なんかー、あたしのカルアうすいんですけどー。原液足りなくないですかー。もっと原液足してくださーい」

 そういって口をつけたカルアミルクを店員にぐいと突き出しました。
 ちなみに彼女が言っている原液とは、カルアコーヒーのことと思われます(アルコール度20%)。
 店員は、

「あ、スイマセンでした」

 と素直にそれを受け取り、そしてすぐ戻ってきました。
 ウルミちゃんは原液が足されたと思われる新たなカルアミルクを受け取ると、店員の見守る中ひとくち飲み、満足げに頷きました。

「うん、これなら美味しい。イイカンジに濃いカンジ?デカシタ!これならオッケエェェェェェェェェイ!!」

 ウルミちゃんは親指を立てたこぶしを突き出し、その声は店内中に響いたのでした。



「そのに・駐車場で逃亡事件」

 その店で食いたいだけ食い騒ぎたいだけ騒ぎイイカンジに酔っぱらったウルミちゃんは、

「オラ2件目行くぞぉぉぉぉぉ!」

 と叫ぶと運悪く隣に座ったエビパラちゃんをつかんで店を飛び出し、

「オラおまえあたしの車に乗せんぞ」

 と連行よろしく彼女を引きずって駐車場に向かいました。っていうかそれは飲酒運転です。
 そしてその途中、同様に飲んでいたと思われるチーマー風の少年5、6人に声をかけられました。

「おねーさん、俺達と一緒に飲みに行かなーい?」

 ウルミちゃんはこう答えました。

「うっせーバーカ、声かけんなウゼェんだよ!」

 ウルミちゃんはチーマー達に向かってケリを入れると、エビパラちゃんを残してどこかへ走り去りました。
 かわいそうなエビパラちゃん。

 翌日。

 エビパラちゃんは何事もなく出社してきたウルミちゃんを見つけると、彼女にこういいました。

「昨日ひどかったですよーウルミさーん。わたしチーマーから逃げるの大変だったんですよー」

 エビパラちゃんは大変憤慨しているようでしたが、ウルミちゃんはそもそも昨日なにがあってどうやって家に帰ったのかすら覚えていませんでした。

 ……しかし、こうして教えてもらえるのはまだましというか氷山の一角で、彼女はなんか他にもいろいろやらかしているのだそうです。



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