WIRES−Uでことが出来るの(特徴)など
スタンダードHRIー100 WIRESコントロールとは
アマチュア無線局(JA7QMB)の運用記
日本国WIRES−U IDリスト
USA、N/Mid/SAmerica IDリスト
Europe,Africa IDリスト
Asia、Oceania IDリスト
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WIRES−Uの動作原理と仕組み
WIRES−Uの動作概要
送り側から
移動局(ハンディやモービル)から送信された信号(音声+DTMF)は、WIRES端末局(リピーター局)の
受信回路によって復調されHRI-100に入力されます。この信号には音声信号とDTMF信号が含まれて
いますが、音声信号はHRI-100の内部制御回路を通り、レベル調整された後にHRI-100のMIC端子か
らパソコンに出力されます。(図参照)
制御用の信号として受信に含まれるDTMF信号は、HRI-100内部のDTMFデコーダー回路によってデ
コードされ、接続相手先情報としてHRI-100のCPUでRS-232C信号に変換されパソコンに送られます。
  また、受信状況を確認するためのスケルチ信号は、RADIO端子からHRI-100に入力され、先のCPU
でRS-232C信号に変換されパソコンに出力されます。
  そして、HRI-100から出力された送信用の信号(音声+DTMF)は、パソコンのサウンドボードのマ
イク端子に入力され、パソコンでのA/D変換によりデジタル変換後、音声のソフトコーデックにより圧
縮されます。この圧縮されたデジタル音声信号は、接続先に接続されるまでの間、パソコンのハード
ディスクに保存されます。
WIRES制御ソフトは、パソコンのRS-232C端子より入力されたDTMF信号をもとに登録されている接続
先リストに対応したアドレスをサーバーより呼び出し、そのアドレスに対応したインターネットIPアドレス
を取得し、インターネット網を経由して相手先に接続します。
 接続先とのリンクネゴシエーションが完了すると、ハードディスクに保存されたデジタル音声信号が
インターネットを通じて接続先のパソコンに送信されます。インターネット上の音声通信のプロトコルに
は、RTP(Realtime Transport Protocol)を使用しています。
RTPは、インターネット通信における上位プロトコルで、画像データや音声データをリアルタイムで送
受信するのに適したプロトコルです。送信側は音声パケットにタイムスタンプを付けて送信し、受信
側はタイムスタンプを基に音声パケットの同期をとる方式を採用しているため信頼性の高い通信が
可能です。
アマチュア無線でWIRES−Uを運用できる機器など
VHF帯・UHF帯の運用 HF帯短波での運用
接続先
接続先のパソコンは、この受信されたデジタル音声信号をソフトコーデックにより音声デコードして、サウ
ンドボードのSP端子よりHRI-100に出力します。
  パソコンのサウンドボードからHRI-100のSP端子に入力された相手局からの音声信号は、HRI-100の
内部制御回路を通り、レベル調整された後にHRI-100のRADIO端子からWIRES端末局(リピーター局)
のMIC入力に接続されます。
このとき、接続先がローカル局同士の交信(通常のリピーター利用)で使用中の場合は、受信音声信号
は、いったんパソコン上のハードディスクに保存され、既存の通信が終了すると同時に先の保存された
音声信号がリピーターの送信オーディオ端子に送られ、リピーター局から送信されます。
そして、相手先へのPTT制御信号は、HRI-100から入力されたRS-232C信号の接続先相手情報とス
ケルチ信号とを組み合わせてWIRES制御ソフトが生成し、インターネットの通信プロトコルであるUDP(
User Datagram Protocol)により、接続相手先にPTT信号として出力されます。このPTT信号は、相手
先のWIRES制御ソフトによりRS-232C信号に変換され、RS-232C端子よりHRI-100に出力されます。
このようにWIRESは、送信側のレピーター局から送られてきたアナログ音声信号をA/Dコンバータにより
デジタル変換後、音声のソフトコーデックにより圧縮し、インターネット回線を介して相手のリピーター局
へ送り出します。
WIRESでは、制御用として音声信号にDTMF信号を組み合わせることによって、どの相手局へインター
ネット接続をする音声信号なのか、またDTMF信号のない音声信号は、ローカル通信の音声信号とし
て識別しています。そして、常にDTMF信号をチェックしていますので、ある局がインターネット接続を
通して特定のリピーター局にアクセスしていても、異なったDTMF信号に対応したリピーター局へイン
ターネットを通して接続されるのです。
また、WIRESの特徴として、このDTMFによる相手先の選択機能をさらに拡張してDTMFの”A”キーを
使うことによって(登録した最大)10局のすべてに送ることができます。この機能により、相手局がどこ
のリピーターにアクセスできる所にいるのかわからない状況でも、すべてのリピーターにサクセスする
ことによって通信を可能にします。
インターネット回線を使用することによって、地球の裏側のアマチュア無線家ともハンディトランシーバ
で交信することが可能となります。まったく新しいアマチュア無線の楽しみ方を創造するWIRESは、
運用スタイルを大きく変えることでしょう。
(CQ hamradio8月号・CQ出版社より転載)

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